金魚運動で全て解決します。保存会

旧はてなダイアリー id:mrnkn で公開されていた日記です。更新はされません。

「悪い人」を採らないための面接質問への回答

http://nvc.nikkeibp.co.jp/members/COLUMN/20061024/107440/
をよんで屁理屈をこねるの巻。

「今日の面接のためにどんな準備をしましたか」

一切準備はしていません。その理由は、準備をすることによって本来の自分と異なる状況で面接に臨むリスクを避けるためです。
もしも自分が何らかの準備をし、その結果をもって御社に採用されたとすれば、それは御社が本来の自分でなく準備によって造られた自分を採用したことを意味します。よって入社後の自分は常にその造られた自分を演じ続ける必要があり、自分にとって大きなマイナスのリスクとなります。
逆に自分が何らかの準備をした上で御社に採用されなかったとすれば、言うまでもなくその準備は無駄となります。100%無駄とは言えませんが、御社に採用されることを目的として投じたリソースに比すれば得るものが小さいことは明らかです。当然、これはマイナスのリスクとなります。
よっていずれのケースを想定しても準備をすることはマイナスに働くと判断しました。

「食事はゆっくり、きちんと味わって食べる方ですか、それとも早く食べる方ですか」

ゆっくり食べるようにしています。自分の周囲で、食事を早く済ませている人間が体を壊しているのを何度も見ていますので、健康を保つために早く食べないよう律しています。

飽きたので例はもういい

いや、ま、落とされますけど。


マジレスすると、この記事は面接やそのほかの調査を「どういう人間を採りたい」より「どういう人間を採りたくない」という視点で決めるべきだということを主張してるわけで、「そんな方針では有用な人材を採る可能性がかえって狭まる」という指摘は織り込み済みなはず。中小企業は一人の社員が会社に及ぼす影響がそれだけ大きくなるのだから、有用な人材を採り逃してでも危険人物の排除を重視すべし、というリスク管理ポリシーにはそれなりに納得がいく。
ただ、逆にいえばこういう採用方針をとる企業が増えたら、有能にもかかわらず落とされ続ける人も増えるってことだよね。採用される人材の質の偏りが及ぼす影響についての評価は妥当ですかね? もっとぶっちゃけるならば、面接に「準備」してくる人ってのは要するに平気で嘘をつく人だ、という解釈を否定できるんですかね?
ま、せいぜい恨み買わないように気をつけてください、とでも言っておこうかな。