これ逆効果になりかねなくね？

高齢者がもたつくのを、責めることなく暖かく見守れる社会にしましょうと「もたつく権利」を提言します。

2008年度地域キャンペーン：もたつく権利｜AC

きょうテレビではじめてこのCMをみたんだけど、ただでさえ年金とか高齢者医療とかでギスギスしてるところに、これは火に油そそぐようなもんじゃねーかと思う。
高齢者に限らず誰だってもたつくことがあるのは当たり前なんだから堂々ともたついて構わないし、こっちだって日頃そういうのに出くわして後ろから煽ったりしないですよ。運が悪かった、くらいは思うかもしれないが、当たり前なんだから。そういうものと納得してるつもりですよ俺は。
けど、こういう言い方されるとカチンとくる。それこそ例の失言の如く「たらたら飲んで、食べて、何もしない人の分の金（医療費）を何で私が払うんだ」とか言いたくなる。おっと主語を省略するのはよくないな、俺はそう言いたくなった。俺はあんたらをもたつかせるために年金払ってんじゃねーよと。
なぜならこの言い方は「好きでもたつきたい者」の言い方だからだ。効率と利便の追求のために過密化し遊びのなくなった社会においては、好きでもたつきたい者とはそこで生活する人々を邪魔したい者にほかならない。そんなんはただの迷惑者であり、どっかもっとゆるい、ゆるふわ愛されな国外地域にでも退去いただくほうがよい。
高齢者だってそうでない人だって、もたつかざるを得ないからもたつくんであって、好きでもたついてんじゃないだろうって。俺が高齢者になったとき、こんなCMみたらたぶん馬鹿にすんなって言うよ。