金魚運動で全て解決します。保存会

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目が〜ッ!メガ文字という退却戦術

もう新聞は高齢者をつなぎ止めることに必死で、もともと読もうとしてない若い世代を見放しているのだろうな、という感想しか持てない。

読売新聞の紙面に3月31日から従来より一回り大きい「メガ文字」が登場した。高齢社会の急速な進展、パソコンやゲーム機の普及。お年寄りはもちろん、若い世代も目にやさしい文字を求めている。新紙面は、新聞の新しい時代をひらく。

http://www.yomiuri.co.jp/info/megamoji/

お年寄りにとっては字がでかくなる=見易くなるというのはあたっているかもしれない。しかし若い世代も目にやさしい文字を求めているといって、その解決法がメガ文字ってのは的を外していると思うのだった。文字を大きくすること自体は全然悪いことじゃないけど、若者にとってそこは最優先で改善されるべきポイントではないと思う。フリーペーパーや雑誌の類をみたって、記事本文の字の大きさは今の新聞とそんなに違うわけじゃないし。
携帯電話や携帯ゲーム機のちっこい画面でちっこくて粗い文字とにらめっこしてる若い世代を見ていると思うのは、彼らは大きな紙面がびっしり文字で埋まってる状態そのものがダメなんじゃないかということ。若者に新聞を読ませたいんだったら、紙面に占める文字の面積比を下げる方向で検討すべきなのではないか。たとえば行間やパディングを大きくするとか。
あと、レイアウト面で改善を図るべきだと思うのは、ひとつひとつの記事の始めと終わりがどこなのか、段が変わった先でどこから読めばいいのか、がぱっと見でわかりにくいこと。コラムや広告記事なんかは、背景にちょっと色をつけたり囲いをつけたりして見易くなってるところが多い。何より、あらかじめ読む範囲が一目で判るのがありがたい。時間のないときには最初と最後だけみて要点を把握しよう、といった飛ばし読みとかの判断もしやすいし。だけど本文のレイアウトって、一段が何文字とか何行とかの細かい変更はあっても、全体としては旧態依然としたままのゴチャゴチャ配置のまま何十年も変わってない印象がある。新聞記事は事前に字数を確定できるわけじゃないからレイアウト面で不利なのは想像できるけども、もうちょっとなんとかならないんだろうかとは思う。
というか、すでに全世代を対象として同じレイアウトで発行するというのがダメなのかもわからんね。ダメかもといいつつどう解決すりゃいいかは皆目見当がつかない(というか、解決する気が俺にはない)のだけど。