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希望格差って言葉ももうみんな忘れているのだろうな

orangestarの日記
危険な文だ。論理的にはいろんなところで突っ込みを入れられそうなのに、押し止められぬ心底からの共感が俺の理性を圧殺する。ただただ肯定せよと感情が俺に命じる。
実際、俺自身を含め、近しい友人の多くがこの感覚のもとに生きていると思う。親元から離れないかどうかはさておき、60過ぎて働けなくなったらそのままこの世からおさらばで構わないという感覚は確実にある。いくら年金を払っても老後にそれが返ってなど来ないと思っている。いざ老後を迎えてみて身体が動かなくなっても、頼る先などないと直感している。むしろ俺らってもう日本人としては実質的に最後の世代なんじゃないか。20年30年あとの世代は絶対数の減少のみならず、もう日本に残る理由などなく世界中の栄えた地域へ四散していくのではないか。
しかし。そういう感覚を同世代みな共有しているかというとそうでもなさそうなのだ。近しい友人よりも外側の知人(仕事場の同世代など)になると、意外と旧世代的な家族観や人生設計をしているようで、20代で結婚して第一子をもうけ、あまつさえローン組んで家買ったりしてたりする人もけっこうな割合で存在する。彼らが本心から旧世代の価値観を信じているかどうかまではわからない。俺らと同様な刹那的な気分をもちつつ、親や周囲を安心させるための義務感から安定した家族生活を目指そうとしているのかもしれない。でも、そういう旧世代的なルートにローンまで組んで進むのだから、数十年先までその旧世代的な考えに人生のそれなりの部分を委ねる覚悟があると言ってよいのだろう。その覚悟があるだけでも、俺などとの間には深いクレバスが横たえられているも同然だ。
ああそうか、これが希望格差というやつか。日本の未来に希望のある同世代のみなさん、がんばってください。俺らの希望?食って寝てオナニーできればそれでいいです。