左利きが障害者で矯正対象だったあの頃を懐かしんじゃう矯正被害者

国分太一くん、箸は右手で持とうよ : J-CASTテレビウォッチ
国分太一くん、オレも左利きなんだ : J-CASTテレビウォッチ
横澤彪は1937年生まれかあ。まだその頃は左利きの障害扱いが残っておったのかなーと思うが、今はもう左利きだからいうて何の差別も受けないのだから、そういう時代になったことを受け容れてほしいなあ。「右手で箸を持つのが食事の作法」なんてのは守りたい人が勝手に守ってればいいだけのことで、全体で共有されるべき(他人に強制してよい)規範ではもはやない。「左利きの人を非難したり、軽蔑したりするつもりはない」ならば、右利きにしか適応できない作法を強制することこそが非難され軽蔑される所業だともわかっていただきたいところだ。
ちなみに「芸事」のひとことでくくられている話については、役者や落語家がある人物を演じる際のことであれば、利き手まで「演じる」対象に含めるのもおかしくはないと思う*1。だけども、バラエティみたく本人がその人格のままで出演している場合はその論理は通用しない。食べるのも芸のうちだとしても、左手で食べることが芸の質を損なうという考えは既にスタンダードから遠く外れていると知るべきだ。スタンダードから外れていて実質的に説得力が微塵もないことを理解したうえでまだ言う分には勝手に言ってもらってよいけど、あとはどうなっても知らん。

あまり関係ないが、「左利きだからいうて何の差別も受けない」って書いたわりには未だに左利きだと暮らしにくい状況ってのがありそうだなあ、などという気分も脳裡をかすめたりするのだけど、実際のところ俺は概ね右利きなのでそのへん気がつかないんだな。自動改札を通るとき券を持つのが左手だったりするんだけど、慣れちゃうとべつに不便に感じないしなあ。キーボード叩く時なんか両手ほぼ同等だし。
そういや、いまだに幼稚園とか小学校では左右を教えるのに「箸を持つのが右、茶碗を持つのが左」って教えてるんだろうか。Political correctness的に大丈夫なんでしょうか。

*1:映画やテレビドラマでどうしても右で飯が食えなかったら吹替えちまえばいいしね。