金魚運動で全て解決します。保存会

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「勘違い」と「すれ違い」を並置できる君の国語力が信じられない

遥洋子の「男の勘違い、女のすれ違い」
こういう連載記事があるんだけどね。内容はまあいいです。読んでないし。
ただね、この「勘違い」と「すれ違い」を並置するセンスが俺には信じられない。


韻を踏んでるだけならいいとも悪いともいわないんだけど、このタイトルにおいてはあきらかに対比関係としか読めん。そうだとすれば話は変わる。
「勘違い」ってのはひとりでするもの。「Aは勘違いした」のように主語+サ変動詞の形で書ける。そこに主語以外の人物は必要ない。
「すれ違い」はひとりではできない。「Aはすれ違った」と書いても、そこには必ず相手としての目的語が想定される。それだけじゃなく、「AがBとすれ違った」が真ならば「BがAとすれ違った」も真。「すれ違い」は主語と目的語があったとしても、主体はどちらか一方ではなく両者の関係の上ではじめて成立するもの。
いいかえましょう。
「勘違い」は責任をその一主体たる個人に帰させようとする言葉。
「すれ違い」は責任を両者の関係に帰させ、その構成主体たる個人に責任がかかるのを回避しようとする言葉。
つまり、「男の勘違い、女のすれ違い」というタイトルからは、「男女の軋轢はすべて男が悪い、女に責任はない」という意図が引き出される。
でもあれですよね? あの連載はそういうこっちゃなくてジェンダーイコーリティにもとづいてんですよね?読んでないけど。それでこの単語の並びはちょっとおかしいというか、編集なんで止めへんかったんと思わざるを得ないわけですよ。
女性優位主義、男は女の奴隷であるべきという思想の持ち主が言うんなら納得しますがね。
男女平等を謳う人が言ってるんだとしたら、そりゃ君の国語力が信じられないって奴ですよ。


あ、「君の国語力が信じられない」ってのはテンプレだからね。その程度に思っといてね。

つーか

ものっそい既出ネタのような気がしてきた。なに今更釣られてんの?って声が聞こえてくるかのようだ。うわあやめてあばばばばばばばb