金魚運動で全て解決します。保存会

旧はてなダイアリー id:mrnkn で公開されていた日記です。更新はされません。

痴漢リスク格差社会

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50640799.html

痴漢に関しては、逮捕されるリスクそのものがそれほど高くないのに、逮捕されてからのコストだけを語るのは片手落ちもいいところではないか。

どこがそれほど高くないっちゅーねん、と思ったり。


http://allabout.co.jp/family/bohan/closeup/CU20030416A/index4.htm

平成12年度の警視庁・鉄道警察隊の資料によると、警視庁管内の電車車両内における「痴漢」の認知件数の内訳は(1)JRが797件(2)私鉄が722件(3)地下鉄が335件となっており、被害時間は午前7時から9時の間が、全体の約70%となっています。

俺にしてみりゃこの数字はむちゃくちゃデカい。警視庁管内のJRで痴漢が起きそうな路線なんて両手に収まるくらいしかないのに、その中だけで日平均2件もの認知件数だ。しかも7割が朝の2時間に集中。その時間帯を狙って1年間毎日乗ってりゃあっさり現場に遭遇できるんじゃないだろうか。やりたくないけど。
そもそも電車内の痴漢遭遇リスクは(被害も冤罪も)主に満員電車に乗ることを強いられる時間の長さによって変わるものであって、通勤通学者にリスクが偏ってるのは明らかだ。片道30分乗るだけでも、年間200往復すれば年に正味200時間。通勤通学で利用しない人が他の用途で満員電車にこれだけの時間乗ることってありますか? さらに重要なのは、高リスクな通勤通学者にとっては、そのリスクを自分の意思で避けるのが難しい可能性が高いということ。そんな仕事や学校やめりゃいいじゃんとか、経路変えたり引っ越したり時差通勤したりすりゃいいじゃんとか、言うのは簡単だけどできない人は多いでしょうに。みんなができるんならそもそも通勤ラッシュなんて発生しないんでさ。
あともう一点、逮捕されるリスクは男が女より圧倒的に高い。被害に遭うリスクは女が男より圧倒的に高い。これも避けがたいよね。まあ例外はあるでしょうが(というか実際あったんですけどあまり多くを語りたくありませんので打ち切り)。


以上、痴漢犯罪は冤罪で逮捕されるにしても被害くらうにしても一部の人間にリスクが偏っていてかつその状況から脱するのが難しく、つまるところ痴漢リスク格差の固定化状態にあるわけで、数字を平均して扱われるのは高リスク層からみたらめっちゃ腹立つわー、という話でした。おわり。見出しで格差社会って書いてみたかっただけだろうとかいうな!去ね!

追記

半年前に痴漢ネタ書いてたのでリンクしてみる。つかほんとリスキーなんよ、だから俺満員電車さけるために朝遅刻して夜は早く帰るようにしてるんよ、本当なんよ信じてくれるよねたかちゃん?
http://d.hatena.ne.jp/mrnkn/20060419#1145444606