金魚運動で全て解決します。保存会

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初任給ってもうあんまし意味ないよな

初任給が1000円や2000円上がったところでさして影響なんかないよなあ。
http://www.asahi.com/job/news/TKY200703200474.html

春闘をきっかけに新入社員の初任給を引き上げる動きが広がっている。大手電機や重工業各社は大卒で月額1500円〜2000円の大幅引き上げに踏み切り、中小でも前向きに取り組む企業が出ている。戦後最長の景気拡大を背景に人材確保競争は激しくなっており、「待遇アップ」で学生を引きつけようという狙いだ。

労組は「初任給の引き上げを中高年層を含む賃金全体の底上げにつなげたい」(連合幹部)と意気が上がるが、期待はずれに終わる可能性が大きい。多くの企業で賃金体系が多様化し、若年層の給料がアップしても中高年層の給料が自動的に増えるとは限らなくなっているからだ。

昔、初任給が意味があったのは、そこから昇給ぐあいを計算して将来に至るまでの自分の賃金カーブをある程度予測できたからなんだよな。同じ業界内ならどこも大差ないだろう→初任給の高いとこの方がいいみたいな。今は企業ごとに制度も違うし、成果主義の導入やら職種別賃金やらで、入社3〜5年も経てば初任給の差なんかどうでもよくなってくるだろうに。初任給が2000円アップって年収になおせば24000円、1%の差にもならない。他の要素の影響に目をつむってそれだけで待遇向上とかいっても、いまの学生が易々と騙されてくれるとは到底想像できない。
1年目の給料だけで釣ろうとするんじゃなくて、たとえば入社5年目とか10年目での年収額の分布(平均だけではなく、同学歴で上位または下位2割の位置でいくら貰えているのかetc.)を示して、うちに来てちゃんと働いてくれればまあこれくらいは保証するよという姿勢をみせてくれる方がありがたいんじゃなかろうか。そんなデータ意味ないってんなら、初任給だってそれ以上に意味ないと俺は思う。