金魚運動で全て解決します。保存会

旧はてなダイアリー id:mrnkn で公開されていた日記です。更新はされません。

日本人の開発したCGIやフリーソフトは、なぜいつまでたってもEUCやShift-JISに固執し、Unicodeをベースに作成しないのでしょうか。

(id:matsunaga:20050114#p2)(question:1105667960)
という質問に対していろいろ妄想してみたが、ひとことにすると「面倒だから」で済んでしまうような気がする。
そもそも日本人の開発するソフトウェア、とくに個人用途とかフリーソフトウェアなんてのは、使用者として日本語圏の人間、日本語(とASCII文字で表せる言語)が扱えれば事足りる人間を想定しているものが大部分なのではないかと思う。で、そういう想定のもとにソフトウェアをつくるとして、Unicodeが普及する前には実質的な選択肢としてEUCかShift-JIS(CP932)しかなくて、そういう状況でソフトウェア作成のノウハウが蓄積されている。なので、今でもEUCやShift-JISで作るのが端的に楽だし、それ以外の選択をするメリットがない場合が多い、からじゃないかなあ。(さらにいえば、Unicode普及とか国際化とか言われるまえからあるソフトウェアのバージョンアップの形で開発されてるものも多いわけで、そういう場合Unicodeに新たに対応するとなると一から作り直しに近かったりして目もあてられんかったり。)
ま、それをもって島国根性といわれてしまうなら仕方ないねえ。


ちなみに、matsunagaさん向けの情報としては、情報処理学会誌に載ったUnicode批判関連の一連の記事はここでよめます。俺は精読してないけど。
http://www.teu.ac.jp/kougi/tukamoto/ipsj/9804/index9804.html