読みましたよ

すげえ。いや、ひとことじゃまとめられんけど、すげえ。
作品が封印されてしまう背景を事勿れ主義とか大人の事情とかの一言で言ってしまうのは簡単だが、実際そんな単純なものじゃなく、様々な立場の様々な理由が様々な順序で絡みあった結果なのだなと。その絡みあう過程をひとつひとつ丁寧に明らかにし、その過程のどこが問題か、どう思うか、という意識を読者に持たせてくれる。労作であるのみならず、きちんと構成されている良書です。サブカル良書です。(orjpさんのマネ)
まあ実際のとこ、著者が「サブカルじゃない」って主張する意図もわかるような気がします。作品がどういうジャンルに属するかというのは関係はするだろうけど本質じゃないわけで。
ただ、たぶんこの本の内容に興味を持つ人の層はサブカルに興味を持つ人と重なるので、サブカル良書ですみたいな売り方したほうが宣伝効果は高いと思う。その意味では表紙のデザイン等、もっと取り上げた作品をパッと想起させられるビジュアルイメージを用いられればよかったのだろうけど、版権の都合上それは無理だったはずで、まあ致しかたなし。あとはアマゾンで自作自演して評判を上げようぜ。hehehe