金魚運動で全て解決します。保存会

旧はてなダイアリー id:mrnkn で公開されていた日記です。更新はされません。

プレイベートモード(Copyright(c)id:sorami)

ほぼまる一日プライベートってみた。そしてそれを解除してみたわけだがその途端にあらわれる文が以下のような有様では一生プライベートの殻に引き籠もっている方がナンボかマシというものかもしれないが書いてみるよ。
プライベートっていた直接の理由はここではない某所のコメント欄でのやりとり。
まあ、(俺にとってのみ)不幸な出来事だったと言わざるを得ない。俺の精神状態がもうちょっとアッパーであれば何の問題もなかった。どうも精神的に隙があるようだ。たまたまネット上の発言に悪意を感じとりやすい時期なのだろう。(そうなった理由はいくつか思い当たるがひどく個人的な理由なのでここには書かない。)
こういう時期にはクネクネとギスギスのボーダーラインをうかがう、この界隈では至極ありふれた言葉たちが、すべてギスギッサーの陰謀にみえてくる。だからそうとわかっていればしばらく様子を窺って行動を起こさずにいることが重要だ。しかし精神状態が悪化しているとそういうことは意識できない。非現実的な淫夢をみていて、冷静に考えればどうみても夢なのにそうと気がつかぬまま夢精してしまうようなものだ。
コメント欄でのやりとりなれば論争の開始もしくは謝罪の要求によって事の解決を図ることもできた。しかしそこまでする精神力があると思えなかったし、昨今この界隈で「謝罪の要求」そのものがネタとして扱われる流行があったこともあり、事を自分の思うシナリオの範囲で解決できる自信がなかった。つまるところさいしょの一言を冗談ととられる可能性を大きく読み、その時に二の句の継ぎ方が自分には思いつけないだろうと考え、そのことだけを理由に積極的な解決を躊躇した。
そうなると残される手立てはもういくつも残っていないし、意味のある手立てとなればまるで思いつかない。しかし俺は目標をいずことも定めぬまま既に拳を振り上げてしまっていた。何かしなければ。何か。そして何かしたことを外に知らしめなければいけない。
かくして俺は冷静に考えてみれば単なる愚行としての意味しか持たない行動に出た。
俺ごときがそのはてなダイアリーパブリックモードからプライベートモードに変えたからといって困る人はいない。アンテナに登録してくれている人はいくらかいるがその視界から消えたまま数週間も経てばその人たちの記憶からも容易に消えてしまうだろうこんな日記としてもニュースとしても雑文としても価値のないワールドワイドウェブ上の無駄な電気信号の集合体。無駄無価値でもパブリックにさえしていれば何らかの偶然または必然の発信と受信を成立させ新たな別の価値を創造する契機くらいにはなったかもしれない、そのゼロよりわずかなりとも大きかった可能性を俺はゼロにした。
まる一日を経て事態は好転することはなく当然のように悪化した。こんな読者を不快にするためとしか思えない文字列を書き連ねるほどに俺の精神状態はますます下降カーブを走った。集中力は低下し取るもの手につかず仕事中の最小限のコミュニケーションすらやっとの思いで成立させていた。表向き普通にしていた(と思いたい)のだけど、内的状態としては数年前に経験しそして二度と戻りたいと思わない激しい鬱の始まりの頃に似ていた。ああいまそれをこうして書いていてはっきりと自覚してしまった。まずい。明日を迎えるのが怖くなってきた。こういうのはダウンウォードスパイラルに入ってしまうといろんな意味であっという間だ。


遠くへ逃げたいと歌う僕をシスターストロベリーは恥じているようだった。