金魚運動で全て解決します。保存会

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ニート「働いたら負け」


前にも書いたが、現在日本の社会は自分の時間を際限なく労働につぎこむワーカホリックか、あるいはまったく働かないで他人の労働対価に寄生するニートとして生きるのに適している。なぜなら雇用者たる企業が被雇用者にワーカホリック的な勤務形態を望んでいるからだ。やれ時短だの休暇だのいってひとりあたりの労働総量を下げ人件費コストの増加につながってしまうようなうるさい労働者を大量に雇うより、ワーカホリックを必要なだけ雇って残りを無職としたほうが福利厚生や管理部門維持費などの面で低コストだ。だから能力が同じならば職を得られるのはワーカホリックだ。また職が得られないなら求職をつづけるよりニートのほうが理想通りに生きているという点で幸福だ。ワーカホリックは自分の消費を軽く超えた所得を手にし、どうせ使えぬ金だからおこぼれをニートに施しても痛くも痒くもない。ここにワーカホリックニートの幸せな共生関係が成立し、いずれ労働者人口のすべてはワーカホリックニートのみからなる構成に最適化される。とか書くとさすがに妄想が過ぎる気がしてまいりました。
それはともかく、働く気がなくても生きていけるニートのような存在が増えていることは、それを養うだけの余剰が存在していることを意味してるわけで、彼等にとってその余剰があるかぎりニートをやめる理由はみつからない。「働いたら負け」とまで言い切る者の存在は彼等が労働の意味や価値を否定し、働かないことに積極的な意義を見出していることのあらわれだ。したがって働かないことが悪だとかいう論理や道徳では彼等を転向させるのは容易ではない。彼等を働かせたいと思うならば彼等を生かしているインフラを寸断する必要があるんだろうけど、たいていインフラ提供者は親だったりするわけで、余剰豊かな親が嬉々としてニートの子供に貢いでんだとしたらそれはそれで幸せな共生関係なのかもしれない。共生というよりゃ共依存っつった方が適切か。そういう親はニートの子供が犯罪やらかしたとき身代りに出頭したりしそう。あーただの印象だからね印象。
それにしてもこの画像は実に悪意に満ちてるよなあ。なんか6月の前半くらいに放送されたテレビのキャプチャ画像らしいんですが、ニート=アホの子、という先入観を見事なまでに強化するこの面構え。「彼らから漂ってくる精神異常者風の印象、これはオウムなどのカルト信者に通ずるものがある。」という感想すら誘ってますし。24歳という年齢テロップがそこに花を添える。ちなみに俺が24歳の頃というと1日10時間以上ラグナロクオンラインやってたりしましたのであまり人のこと言えません。